取組内容
“ロールモデル”を設定し、雇用形態に関わらず安心して働ける職場を実現。
消臭剤の専門メーカーとしてどちらかというと男性的な仕事をイメージされがちだったハルインダストリ。女性の雇用にはハードルがありました。しかし“中小企業”から“中堅企業”へのステップアップには人材の確保が不可欠。そして女性ならではの感性は、ニオイや居住空間に関するよりよいサービス提供に繋がるはず…。そこで女性が働きやすい環境を実現すべく、働く女性の“ロールモデル”を設定し、職場環境や雇用形態を改善していくことにしました。
“ロールモデル”の設定にあたりまず実現させたのが、雇用形態の多様化です。育児休業はもちろん、実質的な時短制度を導入。仕事と子育てを両立できる仕組みを会社全体で整え、女性のライフサイクルに合わせた勤務形態を可能にしました。 その上で“ロールモデル”を設定、実際に女性社員に当てはめて実践しています。上司がロールモデルをよく理解し、また社長自ら社員に積極的に声をかけるなど、社内の風通しのよさへの配慮もポイント。実際にこの女性社員は育児休業を利用した後に復帰し、現在会社の新規事業を担うスタッフとして働いています。
さらに現在では、この社員をモデルとした次の人材育成も進めています。
女性の戦力化によりその課題をクリアにする
ハルインダストリでは2016年に新しくWEB事業を開設。プロの消臭剤を家庭でも使えるようにオンラインショップを始めました。すると女性の能力の必要性がいっそう明らかに。というのも、お客様とインターネットを介して直接やりとりができる場面では、きめ細やかさや居住環境への配慮の仕方など、女性スタッフの感覚や経験が成果に結びつくことが、実績として表れたのです。
またその成果が女性社員のモチベーションを向上させ、さらなる成果アップに繋がることも会社として実感。“安心して働ける職場づくり”が会社の業績アップに直結しています。
成果
ロールモデルとなった女性社員は、2018年2月までの3年間に子どもを2人出産。育児休業を取得した後、現場復帰しました。パート従業員でも2名が育児休暇を取得し、現場復帰しています。ロールモデルを導入したことで、仕事や働き方の目標設定や検証がしやすくなり、職場環境への理解が社員全体に深まりました。ロールモデルがきっかけになって、会社に対する女性社員の信頼が強まったと感じます。社内の雰囲気も良くなりました。
業種 | 消臭剤の製造・販売、真無臭コンサルティング |
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従業員数 | 48名 |
所在地 | 静岡市 |