取組内容

女性が意欲的に働き続けられる環境を制度面から構築

日本だけでなくメキシコや中国、タイにも生産拠点を持つジヤトコ株式会社は、２００７年度に社内にダイバーシティ促進専門チームを発足させ、性別や国籍、年代に偏らない多様な価値観をビジネスに活かすべく活動を進めてきました。その第一歩として取り組んだのが女性活躍推進です。在宅勤務制度など多様な働き方をサポートする制度を実現。中でも、配偶者の海外赴任へ帯同する期間休職することができる「配偶者海外赴任帯同休職制度」はグローバル企業である同社ならではの制度です。

また、管理職候補である女性一人ひとりの育成計画を作成し、毎年フォローアップを行なったり、リーダシップ開発プログラムにも女性を積極的に参加させたりするなど、本人の意識を高めながら管理職層の女性社員を育成しています。

女性の視点で作業工程・生産ラインを見直し改善

生産現場でも、すべての工程を女性がこなせるように、部品を置く高さなど細かな点からこだわって工夫した「なでしこライン」を立ち上げました。従来当たり前と考えられていた作業が改善できたことで、負荷の少ない誰もが働きやすい環境が生まれました。さらに設計段階から女性がかかわったラインが立ち上がるなど、女性の視点を活かしたより良い環境づくりが続いています。

成果

女性活躍推進への取り組みから１０年が経ち、技術部門や生産現場、管理職でも女性の活躍が目立つようになりました。特に生産現場では女性の意見による改善で生産性が上がり、不良率が低下。女性発信によるアイデアが新しい価値を生んでいます。これらの取り組みや結果を受けて、どちらも静岡県初となる「プラチナくるみん」や「新・ダイバーシティ経営企業１００選」に認定されました。

※平成２２年度 男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞受賞