静岡県では、女性がもっと活躍できる静岡県づくり事業の一環で、就職活動を控えた学生に職業生活と家庭の両立をイメージさせ、働き続ける意識を醸成するとともに、男性の家事・育児参加を促進することを目的として、働く先輩女性のライフデザイン出前講座を実施しています。
今年度は、常葉大学、静岡文化芸術大学の2つの大学で開催しました。
講座は、「家事シェアリングパンフレットによるセルフチェック」「先輩女性によるパネルディスカッション」、「先輩女性との座談会」の3パートで開催しました。
まず、静岡県が発行した、「パートナーと今と未来を創造する家事シェアリング」パンフレットのチェックリストを活用し、パートナーとの家事シェアリングについて考えを深めました。
次に、パネルディスカッションでは、静岡県内の様々な業種の企業にお勤めの女性に登壇いただいて、就職の決め手や仕事のやりがい・苦労したこと、また仕事と家庭との両立など、ご自身の経験に基づくお話をしていただきました。
普段なかなか聞くことのできない社会人の先輩のリアルな話に、学生の皆さんは真摯に耳を傾けていました。
座談会では、「何を聞いても構わない、聞きたい事があったら遠慮せずに聞く」というグランドルールの下、学生の皆さんはグループに分かれて、仕事選びのことや家庭との両立のこと、キャリアのことなど、パネリストへの質問を自由に挙げてもらい、パネリストの皆さんには率直に、また丁寧にご回答いただきました。
参加者のアンケートからは、「将来家庭を持ち子どもが産まれたときに働き続ける姿を想像できなかったが、実際にその形態で生活している方々の話を聞けて想像しやすくなった。」、「就職先を考えるにあたって、働く環境や休暇制度、働いている人たちなどいろいろな視点から就職先を考える事と良いと学ぶことができた。」、「実際に育児をしながら働く人の話を聴いて、育児と仕事は両立できるんだと安心した。育児・仕事・プライベートを両立させて働いている話を聞いてとても刺激を受けた。」など、就職活動や働くことに対して前向きなイメージと刺激を受けたことがうかがえ、非常に満足度の高い講座となりました。
【アンケート結果】
- 質問1:本日の講座に参加して、就職活動するにあたっての考え方や、就職先を選択する際の視点について参考になりましたか?
就職先を選択する際の視点として参考になったかの質問に対し、96%の方が参考になったと回答しました。
- 質問2:女子学生の方へ
将来結婚または出産した(子どもができた)場合、仕事についてどのように考えていますか?
講座に参加して、86%の方が続けたい・どちらかといえば続けたいと回答しており、講座参加前と比較して、11ポイント上昇しました。
- 質問3:男子学生の方へ 将来結婚した場合、家事に参加したくなりましたか?
講座参加者全員が、参加したい・是非参加したいとの回答となりました。
【講座実施時期】
常葉大学:令和4年10月27日(木)午後1時15分から2時45分まで
静岡文化芸術大学:令和4年10月28日(金)午前10時40分から12時10分まで
【講座内容(共通)】
第1部 先輩女性によるパネルディスカッション・質疑応答:静岡県内企業に勤務する女性(3名)
第2部 先輩社員を囲んで座談会(グループワーク・質疑応答)
【参加企業数】
6社6名
【受講者数】
大学生81名(2年生67名、3年生13名、4年生1名)(男性37名、女性44名)
【業務運営】
静岡県静岡市葵区安東1丁目6-29 いちぼし堂2階