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女性活躍加速化フォーラムを開催しました

女性の管理職登用や女性が働きやすい職場づくりには、経営者のコミットメントが重要です。

女性活躍に取り組むことによる経営のメリット、効果的に取り組むためのポイントやトップの役割等について共有する「女性活躍加速化フォーラム」を令和5年11月13日にあざれあで開催しました。

 

プログラム

1.開会挨拶

岸田 裕之氏 しずおか男女共同参画推進会議 会長

森 貴志 静岡県副知事

2.基調講演「リーダーによる女性活躍推進への想いと取組」

永田 良一 氏(株式会社新日本科学 代表取締役会長兼社長)

社長就任当初から抱えていた人材不足の課題に対し、女性の採用を始めたが、多くの女性社員が結婚や出産を機に、キャリアを継続できずに退職してしまう状況に危機感を抱き、当時の課題を一つ一つ改善してきたことを、日本とアメリカにおける働く女性の意識や行政サービスの違いなどを交えながら御説明いただきました。

また、女性が活躍できる職場構築を人事戦略の中枢に据え、主な柱としてまず職場環境・働き方の改善を挙げ、そのために「働くなでしこ委員会」を設置して現場の生の声から上がる改善提案をいち早く具現化する体制を整えたことや、経営会議で残業時間を共有して大幅に削減したこと、性別を問わず誰もが活躍できる組織構築の基本は、感謝と尊敬であること等、具体的な事例を紹介いただき、何よりも重要なのは、組織トップが覚悟を持ち、決めたことを実践することであるという力強いメッセージをいただきました。

 

3.パネルディスカッション「女性活躍が推進されている組織とは~求める理想像とトップの役割~」

パネリスト

加藤 百合子 氏 株式会社エムスクエア・ラボ 代表取締役社長

河田 亮一 氏 加和太建設株式会社 代表取締役

丸尾 高史 氏 丸尾興商株式会社 代表取締役社長

コーディネーター

岩間 晴美 氏 一般財団法人静岡経済研究所 主任研究員

 

 

主な発言内容
女性活躍についての自身の想いや理想像、役割

(主な発言)

・トップが本気で変わっていかないと、少子化や働き手不足の煽りを受け、間違いなく衰退していってしまう。職場だけではなく、社会全体の意識改革、制度改革が必要。
・育児といっても社員一人ひとりで個別の事情、現状が違う。これを踏まえながら制度を含む柔軟な職場環境を作ることがトップの役割である。
・特に月齢が小さい子を持つ世帯のケア労働の男女平等・負担感をなくすことが重要。

・そもそも会社として成長したいと思っている、経営者としてそれを欲していることが大切。
・社員のバックグラウンドや環境、職場以外で抱えている問題や職場内のストレスなどの声を聴き、みんなで支援していけるか、それを会社の文化としてどう作っていくかが大事だと感じる。
・一人ひとりの違いや課題を吸い上げられる環境があり、目の前の人の課題を解決するためにトップが制度や仕組みを作ることが非常に重要である。

・一人ひとりが成長する場として会社がある、というように思ってもらえることを目指して組織作りをしている。
・その人の能力を最大限に活かすため、お互いがそれぞれ置かれた状況や、それぞれの持っている得意と不得意な部分を相互に理解し合うことがとても大事。
・日報などを通じ、社員の困りごとや苦手な分野など、社員の声や意見を聴取っていき、コミュニケーションが円滑に進むように橋渡しする、会社全体が流れるように言葉や人の気持ちをつなげていくことが大きな役割だと感じる。

■参加者へ向けたメッセージ

(主な発言)

・地域の子どもたちと接してきた中で、大人たちの日々の一言で、無意識の偏見が形成されて、子どもたちがはばたく前から芽を摘んでしまっているのではないかと感じている。差別のない発言を日常生活から意識することが必要ではないか。
・一人ひとりが、若いときから、またいくつになっても夢が持てるような社会の雰囲気作りが重要である。

・多様性が求められる中で、曖昧な言葉や「わかるだろう」前提で仕事を進めるのは絶対やめないといけない。
・社長と社員の距離は思った以上に遠い存在である。社長自身も課題や悩みを言葉にして伝えることで社員から身近な存在であり、声を上げやすくなる雰囲気作りに繋がると感じる。
・人口が減少している現代、お金や情報よりも、人材こそが一番必要な資源になるという感覚をもち、社員たちがイキイキと働くことが経営において何よりも大事である、それが選ばれる会社、生き残る会社になることにつながる。

・女性をはじめとした皆が気持ちよく働ける職場づくりのため、制度を作って終わりではなく、活用され、フィードバックを受け、改善していくことが大切。
・社長がリーダーシップをもって周囲の理解や意識のギャップを解消し、課題を解決していくことがトップの重要な役割であり、女性をはじめとしたみんなが活躍できる会社につながる。

 

参加者の声

基調講演

・一番の取り組みが企業内の制度や報酬などではなく、一人ひとりを大切にしていくことというところで、どんな規模の企業、団体でも出来ることでありよかった。
・女性活躍には社長のリーダーシップが重要なことがよくわかった。
・課題や不安を聞き出す力、課題解決に対するスピード感を感じた。

パネルディスカッション

・業界が違うものの人の活かし方や、これから求められる業務環境について示唆に富んだ意見が多くよかった。
・意識改革、相手を尊重する、ロールモデルが沢山出来るための工夫など、気づきが多かった。
・多様な業種の企業の取り組みを知ることができ、また女性経営者(起業家)の方はロールモデルとしても参考になった。

【同時開催】ふじのくにさくや姫交流会

女性活躍加速化フォーラム終了後、ふじのくにさくや姫交流会を開催しました。
働く女性や女性管理職など業種の枠を超え、日頃抱えている悩みやキャリアについてグループワーク・意見交換しました。

 

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